動画編集について

2021.2.1 · 5 min read

センスの良い動画を簡単に編集する方法 YouTubeやSNSでかっこいい動画や、おしゃれな動画をみて、自分でもやってみたけどいまいち上手くいかないという方に、このページでは動画のクオリティを高めるテクニックをご紹介します。

 動画編集の流れをステップごとにご紹介します。

全く動画編集をやったことがない方にとっては動画は未知の世界で、動画編集はかなり複雑で素人には手が出せないものと思えてしまいますが、基本的には複数の動画の中から使えるカットを選んで並べたり、音楽や音声を組み合わせるだけです。 CGやトランジションなどで演出を加えていくと専門性は高まっていきますが、シンプルな編集であればさほど難しくはありません。 では、どうすれば自分のイメージするセンスの良い動画に近づけられるのかここからご紹介します。

動画編集の流れ①:情報を整理する

動画編集というだけあって複数の動画を編集することになります。 何を伝えたいのか、どんな意味があるのか、どんな魅力があるのかを視聴者に伝えるには作り手が具体的に理解しておくべきです。 YouTubeやTVで流れるCMの動画でも、伝わる動画というのは上記の点で何を伝えたいのか明確になっています。 作業に取り掛かる前に整理しておきましょう。

動画編集の流れ②: <編集の方法>

では、ここから動画編集のテクニックをいくつかご紹介していきます。

◯イメージに合う音を使う 動画を印象的にするためには「音」はとても重要です。 動画で使う音声は大まかに分けて4つあります。

①BGM(バックグラウンドミュージック) 音というとBGMがまず最初に浮かびますがBGM一つとってもその動画の雰囲気を決めてしまう重要なファクターなので、慎重に選びましょう。

②アンビエンス 海のシーンでは波の音や、森の中では鳥のさえずりのようにそのシーンの「環境音」のことです。

③フォリー 主に被写体や役者から聞こえる足音や扉を開ける音などいわゆる生音のことです。 現場で録音された音を使うこともあれば別で収録した音源を合わせることもします。

④サウンドエフェクト 実際の音とは違うが、そのシーンを印象的に演出するための効果音です。 映画スターウォーズでは空気のない宇宙空間の戦闘でもビームの音や爆発音など効果的にサウンドエフェクトを使うことにより没入感を生み出しています。 また、これらの4つの「音」についてご紹介しましたが、音楽のリズムに合わせてカットの切り替えをすると映像のリズムも良くなります。 これらのBGMやサウンドエフェクトに使用できる音楽はフリー素材として配られているものや、月額制の有料サイトからライセンスフリーでダウンロード可能なものなどがあります。 人気YouTuberのはじめしゃちょーや水溜りボンドさんの動画に使われているBGMもフリー音源としてダウンロード可能です。 音楽サイトでサイトでおすすめなのは、「Artlist」や、「Epidemic Sound」などです。 Artlistは商用・非商用問わずYouTubeを含むほとんどの場面で著作権表記をせずに楽曲使用ができます。 Epidemic Soundは使用者が所持しているSNSのアカウントのフォロワー数に応じてライセンスの料金が変わるしくみです。 これらの4種類の音を組み合わせるのはなかなか大変ですが、音による没入感や臨場感が変わり、あなたの動画が格段にレベルアップすることでしょう。

 ◯カットの切り替えを工夫する

動画のカットとカットの間の切り替えの方法やカットの秒数で動画の印象がガラッと変わります。 様々なテクニックがあるのであなたの好みや映像表現の意図に応じて工夫しましょう。

①音楽に合わせてカットを切り替える 新世紀エヴァンゲリオンのオープニングの、残酷な天使のテーゼは90秒84カットで構成された有名なオープニングで、かなり印象的ですが、実は止め絵がいっぱいで作画自体は比較的少なく、カットが音楽に合わせてテンポ良く切り替えられているので、動画の展開にとても動きがある印象を与えています。 音楽とのカットのテンポをうまく合わせることにより臨場感やセンスを感じられるので、皆さんも音を意識したカットで映像のクオリティを上げましょう。

②トランジションを工夫する トランジション(transition)というのは「移り変わり」や「移行」という意味を表す言葉で、動画の場合はカットとカットの切り替えという意味で使われています。 動画のトランジションを工夫することで、カットとカットのつなぎ目を自然に見せることができたり、そのシーンのクオリティーが上がります。 よく使われる代表的なエフェクトによるトランジションと、トランジションのテクニックをご紹介します。 ・ディゾルブ 前のカットと後ろのカットが重なるように切り替わるのがディゾルブです。トランジションの中で良く使われる基本的なトランジションです。ディゾルブは基本的にフェードイン(徐々に映像が映る)、フェードアウト(徐々に映像が消える)を組み合わせて使います。

例えば、上の動画では、最初のカットがフェードアウトしていくのに合わせて次のカットがフェードインすることで画面が重なり合うように切り替わっています。

・Jカット、Lカット Jカットは場面転換で次のカットやシーンで使用する音声や音楽などを、前のシーンに被せて出す手法です。 Lカットは目のシーンの音声を後のシーンでもそのまま使う手法です。 Jカットを使うと、観客にこれから来るであろうシーンを音で先に知らせる事ができるので、スムーズに繋げるだけではなく、没入感を作り出すことができるようになります。 JカットとLカットは編集ソフトのタイムラインの形から名付けられました。

・カッティング・オン・アクション アクションの途中でカットを切り、次のカットでアクションの途中からつなげる方法です。 パンチやキック、何かを投げる、被写体が振り返る様子などで用いられます。 同じ動作の中で視点や構図を切り替えられるので最もシンプルかつ自由度の高い方法です。

・インビジブルカット インビジブルカットは、1つのシーンが連続しているように見せる方法です。カメラが移動しながら暗い場所に入り、別の暗い場所からカットをつなぐパターンが多いですが、似た色同士でつなぐことも可能です。 この時に、サウンドエフェクトを入れるとクオリティが上がります。 他には、カメラを横切る車を使ってワイプするようかのように繋げる方法もよく見られます。

・クロスカット クロスカットは、2つのストーリーを交互に見せることで、その2つのストーリーが同じタイミングで起きていることを効果的に表す方法です。 緊張感を持続させるために使われます。 例えば、サスペンスの電話のシーンで、緊張感を煽るために2人の話者を交互に見せるなどあります。 その他、瞬間的に映像を挟むことで、キャラクターの脳裏に浮かぶことを表現することもできます。

終わりに

いかがでしたか? 動画編集は何度も繰り返しやってみることで上達します。 今の時代は昔のテープ時代のリニア編集と違い、PremierProやFinal Cut Proなどの編集ソフトを使って、元のデータを劣化させずに何度も編集箇所を自由に選択でき、映像データを即座に追加・削除・修正・並べ替えることができるノンリニア編集が可能です。 何度も編集して自分で繰り返し改善していくことで上達します。 しかし、絶対的な正解はないので最終的には自分が楽しむ事が大切です! ぜひ、楽しむ心を忘れずに編集をやっていきましょう!