YouTubeチャンネルのファンを増やすには?鍵は潜在層へのリーチ

2021.7.14 · 5 min read

視聴者は自分の抱える「興味」を解決するために動画を見ますが、課題は人によってさまざまです。
とはいえ、できるだけ多くのユーザーが抱える興味をテーマにし、視聴回数を伸ばし、集客効果を期待したいところです。
しかし、動画制作者側が「リアルなユーザーの声」を聞く機会は少ないものです。
視聴者が持つ課題や悩みに関する生の声は、彼らとコミュニケーションする中で見えてきます。
Websiteに寄せられた問い合せや口コミ・レビューサイトなどを確認するなどの方法があるでしょう。
しかし、それらはすでに商品・サービスを知っている、もっている視聴者から寄せられる課題であり、潜在的な視聴者(見込み客)がどのような課題を持っているか把握することは難しいと言えるでしょう。
ファンを拡大していくことを考えると、まだ自分(自社)が出会っていない、潜在的な視聴者の声にも耳を傾ける必要があるのです。

YouTubeチャンネルのファンを増やす方法①:【類似動画調査はとても重要!】

YouTube上には1分間に500時間分もの動画がアップロードされると言われています。これだけの動画がある中で、内容にはよるものの、思いついたテーマはすでにYouTube上に公開されていることも十分に考えられます。
YouTube上ではそれぞれの動画の視聴回数がオープンになっています。これはWebサイトに置き換えると、それぞれのWebページの累計PV数を把握できてしまうようなものです。実際にはWebのPV数は調べられませんが、YouTubeではそれが可能なのです。
つまり、思いついた企画と似た切り口の動画の視聴回数を調べることで、それぞれの動画テーマがどの程度人気であり、視聴回数をどの程度見込めるかを判断することができます。これからYouTubeでプロモーションを行う側にとっては、有益なサンプルデータになります。
特にYouTubeチャンネルを開設したばかりの場合、どのような動画がユーザーから視聴されやすいかについて調査を行うことは、企画の方向共有や承認、制作において重要なことです。
YouTubeは、たまたま目に入る屋外の映像広告などとは異なり、ユーザーが動画を選択して初めて視聴されるプラットフォームです。ユーザーは自分が見ようと思った動画しか基本的には視聴しません。そのため、「どのような動画がユーザーから選ばれやすいのか」を事前に調べることが、動画の企画や制作の順序、優先順位など、意思決定する上で有益な判断材料となるのです。
【視聴回数の判断方法について知ろう】
視聴回数とは文字通り、その動画が視聴された回数を意味します。検索エンジンから、あるいはYouTubeのトップページから、外部サイトの埋め込みリンクからなど、動画の視聴にはさまざまな経路が存在します。
10万回再生など視聴回数の多い動画は、一見すると人気動画に見えますが、果たして本当にそうでしょうか。
それぞれの動画の視聴回数を判断するにあたって、その動画を公開しているチャンネルの登録者数を確認する必要があります。
チャンネル登録者の数は、動画の内容ではなく、そのチャンネル自体のファンの数です。
つまり、どのような動画テーマであっても、チャンネル登録者は、新しく公開された動画を視聴する可能性が高いと考えられます。
仮に2つの類似動画が見つかり、両方とも視聴回数が10万再生だとします。
1つめの動画のチャンネル登録者数が100万人で、2つめの動画のチャンネル登録者数が100人だとします。
この場合、1つめの動画が獲得している視聴回数の多くはチャンネル登録者によるものである可能性が高くなります。
一方、2つ目の動画も同じく視聴回数が10万回だとした場合、チャンネル登録者数が100人であることを考えると、ほとんどの視聴はそのチャンネルの存在を知らなかった視聴者によるものでしょう。
YouTubeで動画の調査を行う中で、あるキーワードで検索した結果、表示される動画の視聴回数が多いにも関わらず、それらの動画を公開しているチャンネル登録者数が少ないことがあります。
これは、そのキーワードで動画を検索しているユーザーが多いと判断できます。一方、別キーワードで検索したときに、視聴回数の多いものと少ないもので、明確に差が出ることがあります。この場合、視聴回数の多い動画のチャンネルは登録者数も多い傾向にあり、視聴回数の少ない動画のチャンネルは登録者数も少ない傾向にあります。
つまり、ユーザーがそのキーワードを検索することはそれほどなく、視聴回数の多い動画の大半はチャンネル登録者数によるものであるとも判断できます。こういったことを調査する必要があるのです。
また、チャンネル登録者数が少ないにも関わらず多くの視聴回数を獲得している動画を発見したときは、そのチャンネルが公開している他の動画を確認するといいでしょう。その動画の前後の公開動画の視聴回数と比較することで、「そのテーマに対してのみユーザーの視聴ニーズと合致しただけだったのか、そうでないのか」を判断できます。
つまり、チャンネル自体が持つ効力ではなく、動画のテーマが効力をもつ結果視聴回数がその動画のみ増加したということでしょう。こういったテーマは狙いどころです。
このように、企画前に類似動画を調査することで、どの程度の視聴回数を期待できるか、あらかじめ目星をつけることができます。チームで制作・運営する場合には、企画の方針共有や承認において、判断材料としても使えるでしょう。

YouTubeチャンネルのファンを増やす3つのポイント

1. 企画にあたって、類似動画を調べることが大事。
2. 視聴回数だけでなく、チャンネル登録者を考慮して判断する。
3. 動画テーマの力で視聴回数が伸びている動画は参考にしやすい。