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動画制作におけるKPIの設定と改善手法:成果を最大化するための実践ガイド
2025.06.18

動画制作におけるKPIの設定と改善手法:成果を最大化するための実践ガイド

動画コンテンツの活用は、今やマーケティングや採用、広報活動において欠かせない存在となっています。しかし、ただ動画を制作し、公開するだけでは期待する成果を上げることはできません。動画の効果を最大化するためには、「KPI(重要業績評価指標)」を明確に設定し、継続的に改善していくことが必要です。

本記事では、動画制作におけるKPIの基本から、目的別の設定例、分析と改善の方法、よくある落とし穴、成功事例までを体系的に解説します。


1. KPIとは?動画制作における役割と重要性

KPI(Key Performance Indicator)とは、目的達成のための中間指標を数値で可視化するものです。

たとえば、動画を通じて「資料請求を増やしたい」といったゴール(KGI=最終目標)を設定した場合、その達成までのプロセスを測る指標がKPIになります。KPIは、改善のポイントを定量的に捉える上で不可欠です。

動画の世界では、「なんとなく反応が良かった」「見てもらえた気がする」といった感覚的な評価ではなく、KPIに基づいて成果を測定・改善することが求められています。


2. 動画制作における代表的なKPI一覧

以下は、動画施策でよく用いられるKPIの一覧です。それぞれの意味と目的もあわせて紹介します。

KPI名意味活用場面
視聴回数動画が再生された合計回数リーチ数の測定、広告の初期反応把握
視聴完了率動画を最後まで見た人の割合動画の内容・構成の評価
離脱率視聴中に動画を離れた割合動画の冒頭の質、長さの適切さの指標
クリック率(CTR)動画に設置したリンクのクリック率CTAの有効性を検証
平均視聴時間視聴者がどれだけ動画を見たかの平均値興味・関心の深さの指標
コンバージョン率動画から商品購入や資料請求などへの転換率最終成果の確認

これらを組み合わせることで、「どの部分を改善すべきか」が明確になります。


3. 目的別に見るKPI設定のポイント

動画にはさまざまな目的があります。それぞれの目的に応じて適切なKPIを選ぶことが重要です。

■ 商品紹介動画(EC企業など)

  • 目的:購買促進
  • KPI:CTR、視聴完了率、CV率(購入)

■ 採用ブランディング動画(BtoB企業)

  • 目的:会社の魅力訴求とエントリー促進
  • KPI:再生回数、視聴完了率、採用ページ遷移数

■ 大学や専門学校のオープンキャンパス動画

  • 目的:志願者の増加
  • KPI:視聴完了率、フォーム遷移率、資料請求率

4. KPI分析の進め方と改善手法

KPIを設定したら、次はデータ分析を行い、改善に繋げていきます。

■ 分析に使えるツール

  • YouTubeアナリティクス:視聴回数、再生維持率、クリック率など
  • Google Analytics(GA4):サイトへの遷移、フォーム送信など

■ よくある課題と改善策

課題改善策
視聴完了率が低い冒頭にインパクトのあるシーンを配置/長さを短くする
CTRが伸びないCTAボタンの文言や配置を見直す/誘導テキストを工夫する
離脱率が高い最初の5秒で視聴者の興味を引けているか再確認する

データは「行動の結果」です。数字を見ながら仮説を立て、テストと改善を繰り返すことが成果への近道です。


5. KPI設計がうまくいかない原因とは?

KPIを設定しても、うまく機能しないこともあります。その原因には以下のようなものが考えられます。

① 目的とKPIがずれている

例えば、「ブランド認知」を目的としているのに、「CV率」をKPIにしてしまうと、動画の意図と評価が一致しません。

② 数値の定義が曖昧

「クリック率を上げたい」と言っても、リンクの種類やタイミングによって指標が異なります。関係者間で定義を共有することが重要です。

③ 制作と分析が分業しすぎている

制作側とマーケ側が分断されていると、意図が伝わらずPDCAが回りません。両者の連携が鍵です。


6. 成功事例:動画改善でCV数が2倍に

ある大学では、志願者数の低迷を受けて、オープンキャンパス動画を刷新しました。以下がその変化です。

指標改善前改善後
視聴完了率18%42%
フォーム遷移率5%11%
資料請求数50件/月110件/月

改善のポイントは「視聴完了率」と「CTAの明確化」でした。冒頭で学生のインタビューを入れ、動画の最後には『今すぐ資料請求』のボタンを自然に配置。成果は数字で表れました。


7. KPI設計から制作・改善まで一貫してサポートするには?

動画施策の成功には、次の3つの視点が必要です。

  1. KPIに基づく設計
  2. 高品質な動画制作
  3. データに基づく改善運用

弊社では、これらすべてをワンストップで支援可能です。

  • 単なる制作ではなく「成果を出す動画」が欲しい方
  • マーケティングや採用、大学広報で動画を活用したい方
  • 効果測定まで伴走してほしい方

まずは無料で、貴社の課題や目的に合わせたご提案をいたします。
▶ お問い合わせはこちらから(リンク)


まとめ

動画制作におけるKPIは、成果を最大化するための「羅針盤」です。ただ動画を作って終わりではなく、目的を明確にし、KPIで振り返り、改善を繰り返すことで、確かな成果につながっていきます。

動画を本気で成果につなげたい方は、まずはKPIの見直しから始めてみましょう。そして、もし制作や分析でお悩みであれば、私たちにご相談ください。