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動画制作を内製化するための進め方 失敗しない体制づくりと運用のコツ
動画制作
2026.01.27

動画制作を内製化するための進め方 失敗しない体制づくりと運用のコツ

動画は一度作って終わりではなく、作り続けるほど資産になります。しかし外注だけに頼ると、企画のたびに見積もりと発注が必要になり、スピードもコストも読みづらくなりがちです。そこで注目されるのが動画制作 内製化です。ここでは、初めて取り組む担当者でも迷わないように、体制・機材・制作フロー・品質管理までをわかりやすくまとめます。

1. 内製化で得られる3つの価値

(1) 発信スピードが上がる

新商品、イベント、採用、社内ニュースなど、タイミングが重要な情報は多いものです。内製化すると「今週中に短尺を出す」「翌日に追加編集する」といった即応がしやすくなります。

(2) ノウハウが社内に残る

動画の成果を左右するのは、撮影や編集の技術だけではありません。どんな構成なら最後まで見られるか、どんな言葉なら刺さるか、どの尺なら離脱しないか。こうした知見が社内に蓄積されると、次の動画が作りやすくなり、改善の回転も速くなります。

(3) コストのコントロールがしやすい

外注は1本あたりの費用が明確な一方で、継続本数が増えるほど合計が膨らみます。内製化では初期投資と人件費が中心になり、継続運用の中で「どのレベルの動画を何本作るか」を自社で調整できます。全部を内製にするのではなく、撮影だけ外注、編集だけ内製などのハイブリッドも選べます。

2. 最初に決めるべき「目的」と「型」

内製化でつまずく原因の多くは、機材や編集ソフトよりも「何を作るか」が曖昧なことです。まず次の2点を揃えます。

  • 目的:認知、問い合わせ、採用、既存顧客フォロー、社内浸透など
  • 型:作る動画の定番パターン(テンプレ)

型の例

  • SNS向け短尺(15〜45秒):結論→理由→行動の順でテンポ重視
  • 商品の使い方(1〜3分):手元と画面キャプチャを組み合わせる
  • 導入事例(2〜5分):課題→導入→成果→コメントの流れ
  • 採用インタビュー(3〜8分):仕事内容、やりがい、1日の流れ
  • セミナーダイジェスト(1〜2分):ハイライト+次回告知

「目的×型」が決まると、台本、撮影、編集の判断が速くなり、品質も安定します。

3. 小さく始める内製チームの作り方

いきなり専任チームを作るより、最小構成で回し、成果が見えたら拡張する方が安全です。

最小構成(まずはここから)

  • プロデューサー役(1人):企画、スケジュール、関係者調整、公開後の振り返り
  • 編集担当(1人):カット、テロップ、音、書き出し
  • 出演・監修(兼務):現場の知見を提供し、内容の正確性を担保

撮影は最初は編集担当が兼務しても構いません。慣れてきたら、撮影補助やディレクション役を増やしていきます。

役割を曖昧にしないコツ

  • 「誰が最終OKか」を先に決める(迷走を防ぐ)
  • 素材の保管場所と命名ルールを決める(探す時間を削る)
  • 制作の締切を「公開日」から逆算して固定する

4. 内製化に必要な機材は「音」から揃える

映像は多少荒くても見られますが、音が悪いと一気に離脱されます。機材選びは音を最優先にします。

最低限そろえたいもの

  • マイク:ピンマイクまたはショットガンマイク
  • 照明:小型LEDライト(顔に影が出ない程度で十分)
  • カメラ:スマホでも可(ただし三脚と固定は必須)
  • 三脚:ブレを止めるだけで一気に見やすくなる
  • 編集用PC:フルHD編集がストレスなく動く性能
  • ストレージ:外付けSSDとバックアップ先

スマホ撮影でも、マイクと照明、固定が揃えば「社内制作として十分きれい」に到達します。最初から高価なカメラを買うより、運用に必要な周辺を整える方が効果が大きいです。

5. 制作フローを固定すると品質が上がる

内製化は、毎回が新規プロジェクトになりやすいのが難点です。そこで、工程を固定し、作業を型化します。

基本フロー(おすすめ)

  1. 企画シート作成(15〜30分)
    • 誰に、何を、どうしてほしいか
    • 尺、掲載先、必須要素(ロゴ、字幕、CTAなど)
  2. 構成・台本(半日〜1日)
    • 冒頭5秒で結論を言う
    • 1シーン1メッセージにする
    • 専門用語は言い換える
  3. 撮影(半日)
    • 撮影前にチェック:音量、明るさ、背景、服装
    • NGを恐れず、同じセリフを2〜3回撮る
    • カメラの高さは目線に合わせる
  4. 編集(半日〜数日)
    • 最初はカット編集だけで形にする
    • 次にテロップ、BGM、効果音、図解を追加
    • 最後に色味と音量を整える
  5. レビュー(1〜2回に制限)
    • 指摘は「秒数で」入れる
    • 好みではなく目的基準で判断する
    • 修正の優先順位を付ける
  6. 公開・振り返り(30分)
    • 再生維持率、クリック、問い合わせなどを見る
    • 次回の改善点を1〜3個に絞る

レビュー回数を無制限にすると内製でも遅くなります。ルールで上限を決めるだけで、運用が安定します。

6. テンプレと素材ライブラリが時短の鍵

内製化で最も効くのは、ゼロから作らない仕組みです。

作っておきたいテンプレ

  • オープニングとエンディング
  • テロップのルール(サイズ、位置、行数)
  • よく使う図解(料金表、比較表、手順)
  • サムネイルの型(顔+短い言葉など)

素材ライブラリの例

  • 製品写真、ロゴ、社内のBロール(会議、作業風景、外観)
  • 定番のBGM(権利が明確なもの)
  • よく使う効果音
  • 過去動画のプロジェクトファイル

素材が揃うと、編集の大半が「組み立て」になり、スピードが一段上がります。

7. 品質を守るための社内ルール

内製化は自由度が高い反面、ブランドや法務面の事故も起こりやすいです。最低限のルールを決めましょう。

  • 字幕の必須化(無音視聴対策)
  • 個人情報が映り込まないチェック(名札、書類、画面)
  • 音楽や画像の利用ルール(出所不明の素材は使わない)
  • 社外への公開前に確認すべき項目(言い切り表現、数字、実績)
  • 撮影許可と出演同意(社内でも同意を取る)

「守るべきこと」を先に決めると、制作スピードを落とさずに安心して公開できます。

8. よくある失敗と対策

失敗1:最初から完璧を目指して止まる

対策:まずは月2本など、少ない本数で継続を優先します。編集も最初はカット+字幕だけで十分です。

失敗2:担当者に負荷が集中して燃え尽きる

対策:企画、撮影、編集、レビューを分け、兼務でも「役割」を明確にします。週の中で制作時間を確保するルールも必要です。

失敗3:レビューが感想大会になって迷走する

対策:目的に照らして判断する基準を作ります。たとえば「冒頭5秒で内容が伝わるか」「最後に行動が示されているか」など、確認項目でレビューします。

失敗4:素材が散らかって探すだけで時間が消える

対策:フォルダ構成と命名規則を固定します。例:2026_01_製品名_用途_尺_版数 のように決めておくと楽になります。

9. 成果を出すための指標の見方

内製化の目的によって、見る指標は変わります。全部を追うと疲れるので、目的ごとに1〜3個に絞ります。

  • 認知:再生数、視聴維持率、シェア
  • 興味関心:クリック率、保存、コメント
  • 問い合わせ:サイト遷移、フォーム到達、CV
  • 採用:応募数、説明会参加、視聴後の離脱ページ
  • 既存顧客:サポート問い合わせ減、利用率、継続率

数字だけでなく、視聴維持率の落ちる箇所を見て「どこで飽きたか」を特定すると改善が速くなります。

10. 90日で立ち上げるロードマップ

最後に、動画制作 内製化を3か月で形にする進め方の例です。

1〜2週目:土台作り

  • 目的と型を決める
  • 最小チームと最終OK者を決める
  • 機材の最低限(マイク、ライト、三脚)を揃える
  • フォルダと命名ルールを作る

3〜6週目:まず10本作る

  • 短尺中心で量を出す
  • テンプレを整えながら編集を高速化する
  • レビューは基準と回数上限を徹底する

7〜12週目:改善して伸ばす

  • 数値と視聴データで改善点を特定する
  • 成果が出た型に集中する
  • 必要なら撮影だけ外注などの分業を導入する

11. 内製と外注の上手な使い分け

内製化は「全部を社内でやること」ではありません。スピードと品質とコストのバランスを取りながら、得意なところに集中するのが現実的です。

  • 社内でやると強い領域:企画、台本、監修、短尺編集、運用と改善
  • 外注が向く領域:大規模撮影、アニメーション、CG、ナレーション収録、ブランド動画など高難度案件

たとえば、普段のSNS短尺や説明動画は内製で回し、年に数回の大型キャンペーン動画だけ外注する、といった形にすると、社内の負担を抑えつつクオリティも担保できます。

12. 編集を速くするための小さな工夫

制作時間を圧縮できるポイントは意外と地味なところにあります。

  • 撮影時に「ここから言い直します」と声に出す(編集で探しやすい)
  • 尺の上限を先に決める(長くなるほど編集が重くなる)
  • テロップは全文を入れない(要点だけで十分)
  • BGMの音量を基準化する(毎回悩まない)
  • サムネ用に数秒だけ表情違いを撮っておく(後で困らない)

こうした工夫は一本あたり数分〜数十分の差ですが、本数が増えるほど大きな時短になります。

13. 社内の協力を得るコミュニケーション

内製化が軌道に乗ると、出演協力や情報提供が必要になります。協力を得るコツは「負担を減らすこと」と「得を感じてもらうこと」です。

  • 打ち合わせは10分で終える(事前に質問を共有する)
  • 撮影は短時間で完了する段取りにする(機材準備は先に済ませる)
  • 完成前に不安を減らす(台本の段階で内容確認を取る)
  • 公開後の反響を共有する(社内でも見られている実感が出る)

協力者が増えるほど題材が広がり、企画が尽きにくくなります。内製化は「制作の仕組み」だけでなく、「社内が動きやすい仕組み」でもあります。

まとめ

内製化の成功は、機材の豪華さよりも、目的と型、役割分担、固定フロー、テンプレの有無で決まります。小さく始めて作り続け、データで改善する。これを回せるようになると、動画は社内の強い武器になります。まずは「次の1本」を、決めた型で作り、公開して振り返るところから始めてみてください。

撮影に関するお問い合わせはお気軽にお申し付けください。