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5分動画制作の教科書 企画から撮影・編集・公開まで、迷わず進める実践ガイド
動画制作
2026.01.20

5分動画制作の教科書 企画から撮影・編集・公開まで、迷わず進める実践ガイド

5分の動画は、短すぎず長すぎず、伝えたいことをきちんと届けやすい長さです。商品やサービスの紹介、会社や店舗の魅力発信、採用向けのカルチャー紹介、セミナーのダイジェスト、YouTubeの解説動画など、幅広い用途で活躍します。一方で、5分という尺は自由度が高いぶん、構成が甘いと途中で離脱されやすく、撮影素材が不足すると間延びしがちです。つまり、5分動画は気軽に作れそうで、実は設計と段取りが成果を左右します。

ここでは、動画制作 5分の尺を想定して、初心者でも分かりやすく、順番どおりに進めれば形になる作り方をまとめます。機材や編集ソフトが高価でなくても、考え方と手順が整っていれば見栄えは大きく改善できます。

1 最初に決めるべき3つ 誰に、何を、どうしてほしいか

5分動画で失敗しやすいのは、伝えたいことを詰め込みすぎることです。尺があるように見えて、視聴者が集中できる情報量には限りがあります。そこで最初に、次の3つだけは必ず決めてください。

・誰に見てもらう動画か(理想の視聴者を一言で)
例:初めて来店する可能性がある近隣の人、導入を検討中の企業担当者、未経験で応募を迷う求職者

・何を一番伝えたいか(メッセージは1つ)
例:この店は入りやすい、このサービスは導入が簡単、この会社は人が温かい

・見たあとにどうしてほしいか(行動を1つ)
例:予約する、問い合わせる、資料請求する、応募する、チャンネル登録する

この3つが曖昧なまま撮影に入ると、映像は増えても方向性が定まらず、編集で迷い続けます。逆にここが固まると、構成も撮影も編集も驚くほど楽になります。

2 5分動画の基本構成 黄金配分を持っておく

5分は300秒です。体感では一瞬ですが、情報を入れすぎると息苦しくなります。おすすめの時間配分を、まず型として持っておくと便利です。

・0〜15秒 つかみ(何の動画か、見るメリットは何か)
・15〜60秒 結論の提示(要点を先に言う、成果や特徴を見せる)
・60〜240秒 本編(理由、プロセス、具体例、裏付け)
・240〜285秒 まとめ(要点の再提示、安心材料)
・285〜300秒 次の一手(問い合わせ、予約、視聴継続の誘導)

特に0〜15秒は最重要です。ここで「自分に関係ある」「続きが気になる」と感じてもらえなければ、どれだけ丁寧に作っても見てもらえません。つかみは長く語らず、映像と短い言葉で一気に伝えるのがコツです。

3 台本の作り方 5分は文章で言うとどれくらい?

話すスピードは人によって変わりますが、ナレーションや解説の目安として、1分あたり300〜350文字くらいで考えると安定します。つまり5分なら、ナレーションは1500〜1750文字あたりが一つの目安です。早口なら増えますが、聞き取りやすさを優先するとこのあたりに収める方が完成度が上がります。

台本は、完璧な文章から作る必要はありません。まずは箇条書きで骨組みを作り、そこに話し言葉を足す順番がおすすめです。

台本の骨組み例

・最初に結論(この動画で分かること)
・悩みの共感(よくある困りごと)
・解決策の提示(今日伝える方法)
・具体例(手順、事例、比較)
・よくある失敗と回避策
・まとめ
・次の行動

さらに、映像が想像できる台本にすると編集が楽になります。文章の横に、どんな画を出すかメモしておくと迷いが減ります。

・「完成イメージを先に見せます」 冒頭に完成版の一部をテンポよく
・「ポイントは3つです」 テロップで3つ表示、以降は1つずつ深掘り
・「実際の画面で見てみましょう」 画面収録や作業の手元映像へ

4 撮影準備で8割決まる 5分動画の素材の集め方

5分動画は、話すだけの映像が続くと飽きられやすいです。そこで鍵になるのが、説明を支える補助映像です。よく使われるのは次の2つです。

・Aロール メインの話者が話す映像(インタビュー、解説、プレゼン)
・Bロール 補足の映像(作業の手元、店内、商品アップ、利用シーン、資料の画面)

目安として、Aロールだけで5分を埋めるのは難易度が上がります。Bロールを多めに撮っておくと、テンポが良くなり、編集も救われます。

撮影前のチェック(最低限)

・音を最優先(マイクがない場合は静かな場所、口元に近づける)
・光は正面か斜め前から(逆光は避ける)
・スマホでもOK、ただし手ブレは抑える(机や三脚で固定)
・背景は散らかさない(視線が迷うものは片付ける)
・撮影は縦か横かを最初に決める(用途に合わせる)

素材の量の目安

・Aロール 完成尺の1.2〜1.5倍くらい撮る(言い直し分)
・Bロール 最低でも30〜60カット(短くてOK、種類を増やす)

Bロールは長く撮る必要はありません。3〜7秒程度の短いクリップをたくさん集める方が編集で使いやすいです。

5 撮影当日のコツ 編集で困らない撮り方

編集で困る人の多くは、撮影の段階で「使える形」で撮れていません。撮影時点で次の工夫を入れると、完成度が一気に上がります。

・同じ説明でも画を変える(正面、斜め、手元、引き、寄り)
・話の区切りで一呼吸置く(編集で切りやすい)
・言い直しは前後に間を作る(つなぎが自然になる)
・実演や操作はゆっくり(視聴者が追える速度に)
・重要語は繰り返す(後でテロップ化もしやすい)

さらに、最初の15秒用の素材は別枠で意識して撮ってください。例えば、完成物の一部、結果のビフォーアフター、反応が良いシーンの抜粋などです。冒頭で視聴者を引き込めるかが、5分動画の成否を分けます。

6 編集の流れ 迷わない順番がある

編集は、凝った演出よりも、順番と判断基準が大事です。おすすめの流れは次のとおりです。

1 素材を並べる(整理)

・不要なカットを捨てるのではなく、まず使う候補だけを集める
・ファイル名に「Aロール」「Bロール」「音声」「画像」など分類を付ける

2 粗編集(骨格)

・台本どおりにAロールをつなぐ
・言い間違い、無音の間、言い直しを整える
・この時点では見た目を整えなくていい

3 Bロールをかぶせる(見やすさ)

・説明している対象が見える映像を優先
・単調な部分に変化をつける
・カットの切り替えは「意味が変わるところ」で行うと自然

4 テロップ(最低限で強く)

・全部に字幕を付けると時間がかかるので、重要語だけでも効果が出る
・数字、固有名詞、手順、結論、注意点はテロップ向き
・1画面に情報を詰め込みすぎない

5 音(見落としがちだが超重要)

・BGMは声を邪魔しない音量に
・効果音は多用しない(要点の強調だけ)
・話し声が小さい場合は、全体を上げる前にノイズやこもりを軽減する

6 仕上げ(最後にやる)

・色味を整える(肌色が不自然なら直す)
・不要な間を削る(テンポを整える)
・冒頭15秒を再調整(最後に最強にする)
・最後の行動喚起を明確に(何をすればいいか一言で)

編集で迷ったら、「視聴者が理解できるか」「視聴者が飽きないか」「次の行動に近づくか」の3つで判断するとぶれません。

7 5分動画を“長く感じさせない”テクニック

同じ5分でも、短く感じる動画と、長く感じる動画があります。差が出るポイントはテンポと期待感です。すぐ使える工夫をまとめます。

・最初にゴールを見せる(結末が分かると安心して見続けられる)
・章の頭に予告を入れる(次に何が分かるかを一言)
・映像の変化を増やす(話者だけの固定映像を続けない)
・具体例を早めに入れる(抽象の説明が続くと離脱する)
・数字を入れる(時間、回数、費用、手順の数など)
・結論を繰り返す(聞き逃しても理解できる)

また、5分の中で同じ言い回しが続くと間延びします。文章としては丁寧でも、動画では冗長になりやすいので、同じ意味の言葉を重ねすぎないよう注意します。

8 用途別のおすすめ構成 5分で何を作る?

5分動画は目的によって最適解が変わります。代表的な用途ごとに、構成の型を紹介します。

商品・サービス紹介(導入検討向け)

・悩みの提示
・解決策としてのサービス
・特徴3つ
・導入の流れ
・料金やプランの考え方
・よくある質問
・問い合わせ誘導

店舗・観光・施設紹介(初めての人向け)

・雰囲気の映像で開始
・場所と特徴
・おすすめポイント3つ
・利用の流れ(混む時間、予約方法など)
・注意点(駐車場、持ち物)
・最後に一言と誘導

採用・会社紹介(応募迷いを減らす)

・どんな会社か一言で
・仕事のやりがい
・一日の流れ
・チームの雰囲気
・成長支援や制度
・求める人物像
・応募導線

解説・HowTo(学び目的)

・今日できるようになること
・全体像
・手順1〜3
・つまずきポイントと対処
・まとめと次の学習導線

9 公開前の最終チェック 見直しリスト

公開前にこのチェックをすると、見られやすさが上がります。

・冒頭15秒で「誰向け」「何が分かる」が伝わる
・音が聞き取りやすい(スマホのスピーカーでも確認)
・テロップの文字が小さすぎない
・専門用語が多すぎない(必要なら一言補足)
・映像が暗すぎない、手ブレが気になりすぎない
・結論が途中で埋もれていない
・最後の行動が具体的(問い合わせ先、次に見る動画など)

もし時間がないなら、最低でも「冒頭」「音」「最後の一言」だけは見直してください。ここが整うと、全体の印象が大きく良くなります。

10 制作を早くするコツ 次の一本が楽になる仕組み

動画制作 5分のコンテンツを継続して作るなら、一本ごとにゼロから作らない工夫が重要です。

・オープニング、字幕のデザイン、BGMをテンプレ化する
・台本の型を固定する(結論→理由→手順→まとめ)
・撮影場所と機材配置を固定する(毎回準備しない)
・よく使うBロールを撮りためる(手元、外観、作業風景など)
・チェックリストを作って迷いを減らす

最初は時間がかかっても大丈夫です。2本目、3本目で効いてきます。テンプレは手抜きではなく、品質を安定させるための仕組みです。

11 よくある失敗と対策 ここを避ければ一気に上達する

失敗1 5分の中に情報を詰め込みすぎる

対策 伝えたいことを1つに絞り、補足は別動画に分ける。どうしても入れるなら「3つだけ」に限定する。

失敗2 映像が単調で飽きられる

対策 Bロールを増やす。話者が話している間も、説明対象の映像をかぶせる。

失敗3 音が聞き取りにくい

対策 静かな場所で撮る、口元に近づける、話す速度を落とす。音が悪い動画は内容以前に離脱されやすい。

失敗4 結局何が言いたいか分からない

対策 冒頭と最後で同じ結論を言う。要点をテロップでも出す。

失敗5 編集で時間が溶ける

対策 編集は「骨格→補足→装飾」の順にする。最初にエフェクトを触らない。

まとめ

5分動画は、設計と段取りがすべてです。最初に「誰に」「何を」「どうしてほしいか」を決め、黄金配分に沿って台本を作り、AロールとBロールを意識して撮影し、編集は順番どおりに進める。これだけで、動画の完成度は大きく変わります。

まずは完璧を目指さず、一本完成させることを優先してください。作り終えるたびに、冒頭のつかみ、音、テンポの3点を少しずつ改善していけば、5分動画は確実に伸びていきます。次の一本は、今日の手順をそのままなぞって作ってみてください。

お困りごとあれば、お気軽にお問合せください。