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【学校向け】動画制作完全ガイド|広報・授業・PRに効果的な活用法とは?
動画制作
2025.07.09

【学校向け】動画制作完全ガイド|広報・授業・PRに効果的な活用法とは?

はじめに:なぜ今「学校×動画制作」が必要なのか?

近年、教育現場でも動画の活用が急速に広がっています。
特に中学・高校・大学・専門学校などでは、動画を使った広報・授業・イベント記録・ブランディングが注目されており、入学希望者や保護者、地域住民との接点強化において大きな役割を果たしています。

「動画を使って学校の魅力をもっと伝えたい」
「オープンキャンパスの様子を映像で発信したい」
「先生や生徒の様子を紹介したいが、どう作ればいいかわからない」

こうした課題を持つ教育機関は増加しており、この記事では学校向けに動画制作を導入するメリット、制作の流れ、活用のアイデアを詳しく解説していきます。


第1章:学校における動画制作の主な目的と効果

動画は、学校が社会や保護者、入学希望者に向けて**「学校の魅力」を視覚的・感覚的に伝える最適な手段**です。まずは、どんな目的で動画が活用されているのかを整理してみましょう。


1-1. 学校紹介・広報動画

もっとも基本となるのが、学校紹介用の動画です。Webサイトやオープンキャンパス、YouTubeなどで使用され、「学校の雰囲気」「教育方針」「施設・設備」「生徒の様子」などを、文章よりも深く伝えることができます。

主な活用例:

  • オンライン説明会で流す紹介映像
  • Webサイトトップに埋め込む動画
  • YouTube広告としての活用

1-2. オープンキャンパス・イベント映像

毎年実施されるオープンキャンパスや学園祭の様子を動画化し、後日配信することで「来られなかった生徒・保護者」や「次年度以降の参考にしたい中学生・高校生」にも情報を届けられます。

効果:

  • イベントの熱気や雰囲気が伝わる
  • 生徒の主体性や活動の様子を可視化
  • SNS拡散により興味喚起を促進

1-3. 授業や指導の様子の記録・公開

特定の授業やプロジェクト型学習(PBL)、探究学習の様子を映像に収めておくことで、保護者や教育委員会への説明・報告がスムーズになります。また、教育研究の成果として教育機関の実績アピールにもつながります。


1-4. 教職員・生徒インタビュー動画

先生や生徒の「リアルな声」を届けることは、信頼感・安心感を生みます。特に私立学校や専門学校においては、教育理念や日々の学校生活が映像で語られることで差別化されたブランディングが可能になります。


第2章:学校動画制作のメリットと導入効果

学校が動画を導入することの利点は、「かっこいい動画が作れる」ことにとどまりません。以下のような実用的なメリットがあります。


2-1. 生徒募集への効果(志願者数の増加)

動画によって、オープンキャンパスに来られない層にもリーチが可能です。特に地方校では地理的なハンデを補う手段として、動画を活用する例が増えています。

  • Web検索→学校サイト→動画視聴→興味喚起
  • SNS広告からのリーチ→視聴→公式サイト遷移

といった流れが、志望動機の形成にも直結します。


2-2. 保護者・地域社会への信頼醸成

保護者や地域住民が、「この学校でどんな教育が行われているのか」「生徒はどんな表情で学んでいるのか」を映像で見ることができると、安心感が高まります。

特にコロナ禍以降、**「学校の見える化」**が求められる中で、動画は強力なツールです。


2-3. 学校職員のチームビルディング

教員が主体的に動画の企画や撮影に関わることで、教職員間のコミュニケーションや協働が活性化します。「学校の魅力をどのように伝えるか?」を議論することは、教育理念の再認識にもつながります。


2-4. 映像は何度でも使える「資産」になる

一度制作した動画は、次年度以降も使い回しが可能です。また、SNS・YouTube・Webサイトなど多チャネルに展開できる点も大きな利点です。

  • 入学説明会での上映
  • 学校パンフレットへのQRコード掲載
  • InstagramやLINEでの拡散

など、活用方法は無限です。


第3章:動画制作の流れと学校に必要な準備

学校が動画を制作する際、外注するにしても自前で内製するにしても、一定の準備が必要です。ここでは基本的な制作フローを紹介します。


Step1:目的とターゲットの明確化

まず、「この動画は誰に向けて、どんな目的で制作するのか?」を明確にします。

  • 入学希望者向け(志望動機を高める)
  • 保護者向け(安心感の提供)
  • 地域向け(地域共生や学校の役割の発信)

ここを曖昧にすると、動画の方向性がぶれてしまいます。


Step2:シナリオと構成案の作成

構成には大きく以下のパターンがあります:

  • 学校紹介型(映像+ナレーション)
  • インタビュー型(先生・生徒の声を中心に)
  • ドキュメンタリー型(授業や行事を追う)
  • Vlog型(1日密着など)

構成案では、撮影対象・時間・セリフ・テロップ案なども整理します。


Step3:撮影(または撮影依頼)

校内に撮影できる人材や機材がない場合は、動画制作会社への依頼を検討します。教育分野に実績がある会社を選ぶのがポイントです。


Step4:編集・音入れ

撮影した素材をもとに編集を行います。以下を意識するとより良い動画になります:

  • テロップは見やすく(フォント・サイズ・色)
  • BGMは雰囲気に合ったものを使用(著作権確認)
  • ナレーション・字幕で情報補足(聴覚・視覚の両面対応)

Step5:公開・配信・活用

完成した動画は、複数のチャネルで最大限活用します:

  • 学校公式YouTubeチャンネル
  • Webサイトのトップページや各ページへの埋め込み
  • SNS(Instagram / Facebook / LINE)でシェア
  • 入試説明会・保護者会などのイベント上映

第4章:学校動画制作の成功事例【ジャンル別】

実際に成果を上げている学校の動画制作事例を紹介します。どの学校も、目的を明確にした構成と丁寧な映像表現により、多くの反響を得ています。


事例①:私立中学校の「学校紹介ムービー」

目的: Webサイトや説明会で使用するための学校紹介
内容: 校長先生のメッセージ、生徒の登校風景、授業風景、クラブ活動などを3分にまとめた構成
成果:

  • オープンキャンパスへの申込数が前年比150%
  • 保護者から「雰囲気がよく伝わった」と高評価
  • 地元メディアに取り上げられ、認知拡大にも成功

事例②:大学の「学部別研究紹介動画」

目的: 学部の魅力や研究内容をオンラインで発信
内容: 教員インタビュー、研究室内の様子、卒業生の声などを盛り込んだ4分間の動画
成果:

  • 入学希望者の「志望動機に関する記述」が具体化
  • 教職員の満足度が高く、学内外で共有される機会が増加
  • 研究機関からの問い合わせ増加につながった

事例③:専門学校の「学生の1日Vlog」

目的: 入学検討者向けにリアルな学生生活を伝える
内容: 朝の登校から授業、ランチ、放課後の様子をVlog風に撮影・編集
成果:

  • SNSでの再生回数1万回超え
  • 入学説明会での動画上映後、参加者の満足度が向上
  • 体験授業の予約率が2倍に上昇

第5章:外注か内製か?判断基準と費用相場

動画制作を「プロに頼むか」「自分たちで作るか」は大きな分岐点です。それぞれの違いと判断基準を整理します。


5-1. 外注(プロへの依頼)

メリット:

  • 高品質な映像・編集が期待できる
  • 撮影から編集まで一括対応してくれる
  • 客観的な視点で魅力を引き出してくれる

デメリット:

  • コストがかかる(5万円〜30万円程度が相場)
  • 依頼・やり取りの時間が必要
  • 修正に時間がかかることも

向いているケース:

  • 入試広報用の動画(学校紹介、学部紹介など)
  • ブランドイメージをしっかり作りたい
  • 社内に動画編集スキルがない

5-2. 内製(自校で制作)

メリット:

  • コストがほぼかからない
  • スピーディに制作・修正が可能
  • 自校のリアルな雰囲気が伝わりやすい

デメリット:

  • クオリティがばらつきやすい
  • 撮影や編集に時間・スキルが必要
  • ナレーション・テロップ・BGMなどに悩む場合も

向いているケース:

  • 日常の授業風景やイベントの記録
  • SNS投稿用の短尺コンテンツ
  • 継続的に発信する素材(週1更新など)

第6章:制作時の注意点|著作権・個人情報・安全管理

学校が動画を制作・公開する際は、以下の点に必ず注意しましょう。


6-1. 生徒・教職員の「肖像権」

  • 顔が映る生徒・教員には事前の同意書を取得
  • 特にSNSやYouTubeでの公開時は慎重に対応
  • 名前・制服・通学路などの個人情報の映り込みも要注意

6-2. 音楽・BGMの「著作権」

  • 商用利用・配信OKのBGMを使用する(例:Artlist、DOVA-SYNDROME)
  • YouTubeで使用可能でも学校用途での配信はNGなケースもある

6-3. 動画のセキュリティと公開範囲

  • 内部向けの場合、限定公開パスワード付きリンクなどの工夫を
  • 教育委員会や保護者に説明が必要な場合は、「目的と範囲」を明確に

第7章:学校動画の具体的活用アイデア10選

ここでは、すぐにでも使える学校動画の活用アイデアを紹介します。

用途内容の例
学校紹介校舎ツアー、校長のメッセージ、制服紹介
学部・コース紹介教員インタビュー、学生の研究紹介
オープンキャンパス告知イベントスケジュール、交通アクセス
授業紹介PBL型授業、英語授業の様子
学園祭・体育祭レポートダイジェスト動画、タイムラプス
卒業式・入学式記録感動シーンの記録・思い出作り
SNSショート動画リール・ショート・ストーリーズ用の15秒動画
採用広報教員インタビュー、学校の働きやすさ紹介
留学生募集多言語字幕付き動画、国際交流の紹介
保護者説明授業方針・行事案内の動画化による効率化

第8章:学校の動画活用を成功させるポイントまとめ

動画は**「見る」コンテンツから「感じさせる」コンテンツ**へと進化しています。学校の魅力や教育の本質は、言葉よりも映像で伝わることが多いです。

成功のポイント:

  1. 誰に届けたいか?目的を明確にする
  2. 映像で伝えるべき「感情」や「体験」を設計する
  3. 撮りっぱなしではなく、活用方法まで考える
  4. 継続的に発信し、学校ブランドを形成していく

動画は「一過性の広告」ではなく、学校の資産として残るもの。丁寧に設計・制作し、多くの人に“この学校に通いたい”と思わせる力を持たせていきましょう。


おわりに

本記事では、「動画制作 学校」というテーマで、教育機関における動画活用の効果や導入手順、成功事例、外注・内製の判断、著作権への配慮、そして活用アイデアまでを総合的にご紹介しました。

教育と映像の融合は、これからの学校広報や学びの形を変えていく大きな可能性を秘めています。

もし貴校でも動画制作を検討中であれば、本記事を参考に、まずは小さな1本から始めてみてはいかがでしょうか?