大学広報Instagram分析:伸びた投稿を再現するためのチェック項目20
大学広報のInstagram運用では、「たまたま伸びた投稿」が出たときに、その理由を言語化できるかどうかで次の結果が大きく変わります。伸びた投稿を単発の成功で終わらせず、再現できる“型”に落とし込めれば、担当者や学生アンバサダーが変わっても成果を積み上げられます。
ただし注意点があります。Instagramの伸び方は、投稿形式(リール、カルーセル、ストーリーズ)や、届けたい相手(受験生、保護者、在学生、卒業生、地域)、季節要因(オープンキャンパス前、入試期、卒業期)で変わります。だからこそ、毎回同じ指標だけを見るのではなく、「この投稿は何を達成するための投稿か」を先に置き、伸びた理由を分解して、再現可能な要素だけを拾うのがコツです。
ここでは、大学広報 instagram分析として、伸びた投稿を再現するためのチェック項目を20個に整理します。1つずつ○×で確認できる形にしているので、チームで振り返りにも使えます。
伸びた投稿を再現する前に決めること
まず、伸びたの定義を揃えます。フォロワーが増えたのか、保存が増えたのか、プロフィール閲覧が増えたのかで、成功要因は変わります。おすすめは、投稿の目的ごとに見る指標を決めることです。
- 認知を取りたい:リーチ、再生数、非フォロワーへの到達
- 検討を進めたい:保存数、シェア数、プロフィール閲覧、リンククリック
- 信頼を作りたい:コメントの質、DMでの問い合わせ、学内外からの反応
- 行動につなげたい:オープンキャンパス申込、資料請求、イベント参加
同じ「伸びた」でも、再生数だけが高くて検討に動かない投稿もあります。大学広報では、派手にバズることより、必要な相手に届いて次の行動につながることのほうが価値が高い場面が多いです。ここを揃えた上で、チェックに入ります。
チェック項目20:伸びた投稿を再現するための観点
1)目的が1文で言えるか
この投稿は誰に何をしてほしい投稿か。これが曖昧だと、伸びた理由が分析できません。成功した投稿ほど、目的が短い言葉に収まっています。
例:受験生が入学後の生活を想像できる、研究の魅力が直感で伝わる、オープンキャンパスの申込へ動ける。
2)ターゲットが具体的か
受験生といっても、高校1年と受験直前では知りたいことが違います。保護者は費用や安全面、在学生は締切や機会の情報が中心になりがちです。伸びた投稿は、誰のどんな不安や期待に刺さったかが明確です。
3)テーマが「1つ」に絞れているか
大学あるあるで多いのが、1投稿で言いたいことを盛り込みすぎることです。伸びた投稿は、テーマが1つで、読み手が迷いません。盛り込みたい情報が多い場合は、カルーセルで分割するか、シリーズ化します。
4)冒頭2秒(または1枚目)で価値が伝わるか
リールなら最初の2秒、カルーセルなら1枚目が勝負です。伸びた投稿は、冒頭で「この投稿を見る理由」を提示しています。
例:学食の人気メニューランキング、研究室の1日、受験生が気になる通学時間のリアル。
5)見た瞬間に内容が分かる文字設計になっているか
小さすぎる文字、情報量が多すぎる画面、背景に埋もれる字幕は離脱の原因です。伸びた投稿は、文字が少なく、短く、読みやすい。特に受験生は通学中に見ることも多く、音なし視聴も多い前提で設計されていることが多いです。
6)形式(リール/カルーセル/写真)が目的に合っているか
リールは認知や雰囲気づくりに強く、カルーセルは保存されやすい傾向があります。写真単体は世界観や象徴性が強い一方、情報伝達は弱くなりがちです。伸びた投稿の形式は、偶然ではなく目的に合っているか確認します。
7)学内ならではの独自性があるか
他大学でも成り立つ内容は埋もれやすいです。伸びた投稿には、固有名詞、固有の風景、学びの特徴、地域性など「ここでしか見られない要素」が入っています。独自性は、豪華さより具体性で作れます。
8)人が出ているか、出ていない場合の代替があるか
人が映ると共感が生まれやすい一方で、肖像権や許諾のハードルが上がります。伸びた投稿で人が出ていない場合は、手元、後ろ姿、音、会話のテロップ、物語構成などで“人の気配”を作れているかを確認します。
9)ストーリーがあるか(Before→After、疑問→答え)
単なる風景の連続より、流れがあるほうが視聴維持につながります。
例:研究テーマが決まるまで、ゼミ発表の準備、オープンキャンパス当日の動線。伸びた投稿は、短くても「起承転結」か「問いと答え」が入っています。
10)保存したくなる要素があるか
大学広報で強いのは、保存される投稿です。保存は「あとで見返す価値」がある証拠です。
例:入試までのスケジュール、持ち物チェック、学部選びのポイント、キャンパスの回り方、学生生活の費用感(表現に配慮しつつ)。
11)シェアしたくなる要素があるか
シェアは外部への拡散力が高い反応です。友達に送りたくなる情報、保護者に見せたくなる安心材料、在学生が後輩に教えたくなる機会情報など、誰にシェアされる設計だったかを確認します。
12)キャプションが「読みやすく」「行動しやすい」か
伸びた投稿は、キャプションが長くても読ませる工夫があります。冒頭で結論、箇条書きで要点、詳細は最後に、導線は1つに絞る。大学広報は情報量が多くなりがちなので、読みやすさは再現ポイントです。
13)ハッシュタグやキーワードが役割を果たしているか
ハッシュタグは魔法ではありませんが、検索や文脈付けに役立つことがあります。伸びた投稿は、無意味に大量に付けるのではなく、大学名、学部系統、受験生が検索しそうな語、地域名などが整理されています。投稿本文にも検索されやすい言葉が自然に入っているか確認します。
14)投稿タイミングがターゲットの生活に合っているか
在学生向けなら授業の合間、受験生向けなら放課後〜夜、保護者向けなら週末など、生活リズムと合っているかを見ます。単に「この時間が正解」ではなく、伸びた投稿がどの層に届いた結果なのかを読み解くのがポイントです。
15)初動の設計があるか(投稿後30〜60分)
伸びた投稿は、初動で反応がつきやすいことがあります。投稿直後にストーリーズで触れる、学内アカウントが相互に紹介する、関係者がコメントで会話を作るなど、初動を意識した運用だったかを振り返ります。
16)コラボやタグ付けが適切か
学部、研究室、図書館、キャリアセンター、部活、地域団体など、関係者が多いほど拡散導線が増えます。伸びた投稿が、誰と一緒に届けた投稿だったのか、タグ付けや共同投稿の設計があったか確認します。
17)画質と音の最低ラインを満たしているか
超高品質である必要はありませんが、暗すぎる、手ブレが強い、音が聞こえない、字幕がないなどは離脱要因です。伸びた投稿の“最低ライン”がどこにあるかをチームで共有すると、制作の基準が揃います。
18)コメント欄で信頼が積み上がっているか
伸びた投稿ほどコメントが増えます。そこでの返答が丁寧で、必要なら公式窓口へ誘導できているか。荒れたコメントを放置していないか。大学広報は信頼が資産なので、コメント欄の運用が伸びの持続に影響します。
19)分析指標を「率」で見ているか
数字が大きい投稿が必ずしも優秀とは限りません。再現のためには率が重要です。
例:再生数に対する完了率、リーチに対する保存率、プロフィール閲覧率、フォロー率などです。伸びた投稿が、どの率で優れていたのかを押さえると、何を真似すべきかが見えてきます。
20)再現用の“レシピ”に落とせているか
最後に、伸びた投稿の要素を、次回も使える形にまとめます。
例:
- ターゲット:受験生(併願検討層)
- 悩み:入学後の学びが想像できない
- 形式:カルーセル
- 冒頭:1枚目で結論を提示
- 中身:3つの具体例+学生の一言
- CTA:保存してオープンキャンパス前に見返す
このように、投稿の構造をテンプレ化できると再現が一気に楽になります。
チェック項目を成果につなげる運用手順
チェック項目は、使い方次第で効果が変わります。おすすめの回し方は次の通りです。
1)まず「伸びた投稿」を3〜5本選ぶ
過去30〜90日で、目的に合った成果が出た投稿を選びます。再生数だけの上振れ投稿は混ぜないほうが分析がきれいになります。
2)次に「普通の投稿」も同数選ぶ
比較対象がないと理由が見えません。平均的だった投稿も同じ数選び、同じチェック20で○×を付けます。
3)○が多い項目を「勝ちパターン候補」にする
伸びた投稿で○が多く、普通の投稿で×が多い項目が、再現の核になりやすいです。逆に、両方○なら基本要件、両方×なら改善の余地、伸びた投稿だけ×なら“意外と関係ない可能性”があります。
4)次の投稿では、変数を増やしすぎない
全部を改善しようとすると、何が効いたか分からなくなります。次の投稿で変えるのは2〜3個までにし、結果を見て積み上げます。
5)月1回、30分だけ振り返り会を固定する
大学広報は他業務が多く、分析が後回しになりがちです。短くていいので、定例化すると再現性が上がります。学生アンバサダーがいる場合は、分析を一緒にやると制作力も伸びます。
よくある落とし穴と、回避の考え方
再生数だけを追って、大学の信頼を削る
短期で伸びても、炎上や誤解を招けば長期的な損失が大きいです。大学広報では、面白さより安心感が優先されるテーマもあります。
成功要因を“センス”で片付ける
センスの正体は、構造と配慮の積み重ねであることが多いです。チェック項目で言語化すると、チームの誰でも再現できます。
同じ内容をそのまま繰り返す
再現はコピーではありません。構造を真似て、中身は別の角度にする。学部や学生の多様性を見せるほど、アカウント全体の強さになります。
まとめ
大学広報 instagram分析で大切なのは、伸びた理由を「運」ではなく「型」に変えることです。今回のチェック項目20は、投稿の企画、制作、配信、コミュニケーション、分析までを一気通貫で点検できるように設計しています。
伸びた投稿が出たら、すぐにこの20項目で○×を付け、次回用のレシピに落とす。これを繰り返すだけで、投稿の質と成果は安定していきます。運用チームの人数が少なくても、学生アンバサダーがいてもいなくても、同じやり方で回せます。継続できる形で、強い大学広報Instagramを作っていきましょう。
お問合せ事項があれば、下記よりご連絡ください。
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